鎌倉にある臨済宗のお寺(建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺)を『鎌倉五山』と言って、その五山の二番目、円覚寺は、1282年に北条時宗によって創建され、臨済宗・円覚寺派総本山となっています。
1333年、小田原北条氏が滅亡した後も、円覚寺は繁栄、拡大したらしく、最盛期には七堂伽藍と言って、金堂、塔、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂があり、その他にも塔頭(たっちゅう)、祖師や高僧などの死後、その弟子たちが建てた塔や庵などの小院なども含め42院の規模まであったそうです。
花のお寺としても有名だそうで、ウメ、ハクモクレン、サクラ、アジサイ、紅葉など種類も豊富。また、映画監督の小津安二郎、木下恵介を初め、有名人が眠っています。
見どころと言えば、国宝の『仏舎利』で、入母屋造り日本最古の唐様建築。私が訪れたときはあいにく閉鎖されていて、見れなくて残念でした……。
その他にも、『薬師如来像』 や『仏日庵(時宗廟)』もおすすめだそうです。
それ以外には、庭園や東慶寺が眼下で眺められる休憩所などがあるので、個人的には散策の後にゆっくりとそこで寛ぐ時間が持てるように時間に余裕をもって行かれたらいいかと思います。日本画のような美しい庭園に癒されますよ。